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こんにちは。ヨッチです。

2019年、CASANOVAで女役コンデュルメル夫人を演じた鳳月杏(ほうづきあん)さんが、カフェブレイクに出演されました。

元々、男役の鳳月杏さんが、かなりインパクトのあるコンデュルメル夫人で歌も演技も見事に見せつけてくれました。その魅力や裏話も語ってくれましたのでご紹介します。
その前に…

鳳月杏さんの略歴

本名  前田千夏(まえだちなつ)
1989年6月20日生まれ  巳年(ヘビ)
出身地  千葉県船橋市
出身校  国分台女子学院中学部
身長  172cm
血液型  A型
愛称 「ちなつ」

2004年4月 宝塚音楽学校入学
2006年3月 宝塚歌劇団に92期生として入団
宙組公演 NEVER SAY GOODBYEで初舞台、その後、月組に配属

2013年  ベルサイユのばらで新人公演初出演
2014年 New Wave!-月-にメインキャスト出演
同年12月28日付で花組へ組替え
2015年 スターダムでバウホール初主演
2016年 役替わりでアルジャノンを演じる。
同年、ME AND MY GIRLで柚香光と役替わりで女役ジャッキーを演じる
2019年 CASANOVAで女役コンデュルメル夫人を演じる
2019年 4月29日付で月組へ組替え


CASANOVAの千秋楽で、明日海りおさんが月組へ組替えされる鳳月杏さんに対して述べた言葉は、実に面白かったですね。二人の仲の良さを改めて感じ取ることが出来ました。それがこちら。


明日海りおさんは、鳳月杏さんに

「下級生の頃は自信なさそうで大人しくて…
今は、こんなに良い意味で
堂々としているって事ですよ

月組でも華やかさと、
ふてぶてしさをもって
花を咲かせてくれると思います」

そして、
鳳月杏さんから明日海さん宛の手紙には、

明日海さんを置いて月組に行くのは心配です

と書いてあり、

それに対して、明日海さんは、
心配いらないよ、随分なめられたもんだな」
と…(笑)

4月26日のカフェブレイクに出演した鳳月杏さん

今回のCASANOVAで女役、コンデュルメル夫人を演じた鳳月杏さんですが、女役を頂いて最初はびっくりしたそうです。

ところが、そのキャラクターが衝撃的であり、しかも女役というか魔術系であったこと…これまでの男役でもこんな濃い役はなかったので、面白い、早くやりたいと思ったそうです。

そして、高音、旦那様、容姿の3つのテーマでお話を伺っています。


高音

歌が一番の課題というか…力の配分や感情を乗せて歌うところをきっちりやりたかった。いつも以上に練習して…なんとか初日に歌えたという感じでした。音域が広く、下行ったり、上行ったり、そこを繋げるのが慣れるまで大変だったけど、いい経験でだったと話されました。


旦那様

この夫婦の話というのがなかなか本編では描かれてないところがたくさんあるので、その分、お客様に何があったんだろうと想像を膨らませていただけるようなものを二人でアプローチ出来たらなと目標としたということです。

カサノヴァ(明日海りお)ベアトリーチェ(仙名彩世さん)と対比というか、そういう意味で、すれ違っているけど、魅力的な夫婦だと思って頂けたらとも。

この夫人の不思議なところですが、旦那様に忘れられたくないから、あえて嫌な事をして、それが嫌いとか、ムリだとか、何が引っかかりであってという…かなり屈折した愛です。


容姿

ビジュアルが難しいというか、インパクトが欲しいということで、衣装もパリコレ風、あの時代ではあり得ないようなデザイン、脚を出してたりとか。

今見たらステキだなと思うけど、実際はタブーな感じなので、美しいけど、ちょっと異常なファッション。

頭に蜘蛛(クモ)を付けてみようとか、初めはトカゲを乗せていたが、どちらもどうかな?と思ったが、蜘蛛だけで我慢しました。

爪も普通の女性はこんな色しないけど、結構、手を使った振りが多いので役をイメージした柄とか、考えるのも楽しかった。


大劇場から東京に行って変わったところ

歌、実験室でのナンバー。彼女の心情、今までのことだったり、気持ちが歌詞に入っている。

本当に思っている気持ち、本心を歌うみたいな…感情的に歌うなという気持ちがあったりして、それはそれで自分の中では成立してた。

東京に来てやっていて思うのが、あそこですべて気持ちがあふれ出してしまってはダメというか…

最後まで、コップ一杯の水をこぼれないように保っている状態のまま、最後の最後で服毒した時に耐え切れなくなって全部出てしまったところに持っていくために、あのナンバーでは、ブレない自分で、こぼし切らないで歌う方が歌が安定することを発見し、勉強になった。

色んなところで使える技術かなと思った。そこが自分中では変わったかなと思う。


月組へ組替え

元いた組なんですが、新しいところへいく気持ち。花組で4年半くらいだけど、すごく濃い時間だった…9年いた月組と本当に変わらないくらい中身の充実した、本当に成長させてもらった時間だったので、自信に変えて月組に行けたらいいなという気持ちです。





コンデュルメル夫人からイメージする言葉は?

「愛憎」と書かれました。


最後に

鳳月杏さんは、あのコンデュルメル夫人の役の強烈な印象とは全く違って、インタビューでは、話し方がとても優しい感じがしました。女性らしいというか…(当たり前ですが)

舞台裏の苦労や考えていたことなどが聞けたので、また新たな視点で、CASANOVAを観てみたいと思います。

とにかく鳳月杏さんは、歌が抜群に上手いので、コンデュルメル夫人は、実にハマり役だったのではないでしょうか。



外部リンク



以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。

by カエレバ


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