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こんにちは。ヨッチです。

総武線の中吊り広告に、こんなものがありました。


ざんねんなおしらせ

デンキウナギは
自分も
感電している


これはいったいどういうことなの?
というわけで調べてみました。



デンキウナギとは?

  デンキウナギ目ギュムノートゥス科デンキウナギ属に分類される"硬骨魚類"の一種。南アメリカのアマゾン川・オリノコ川両水系に分布する大型魚で、強力な電気を起こす魚である。多くの人間にとって、この電気は危険である。                                    
  成魚は全長2.5mに達し、デンキウナギ目の魚の中では最大種である。和名にウナギが入っており、体形は細長い円筒形であるが、ウナギとは体の構造や生活史が異なり、全く別の仲間に分類される。 (出典:ウィキペディア )                

どうやら、日本には生息していないようです。安心!私がたま〜にしか食べることができない、特上うなぎとは違う生き物なんですね。


でも、電気は危険と書いてあります。やはり、自分で感電しているのでしょうか。もしそうだとすれば、バカな話です。中吊り広告にあるように、まさに「ざんねんなおしらせ」になってしまいます。


デンキウナギがなぜ、そのような身体になってしまったのか、謎ですが、獲物の捕獲のために電気を出しているにもかかわらず、自分もダメージを受けていることになるからです。これじゃあ自殺行為ではありませんか。


どうやって電気を起こしているのか?

デンキウナギの発電器官は、筋肉の細胞が「発電板」という細胞に変化したものである。数千個の発電板が並んだ発電器官は体長の5分の4ほどあり、肛門から後ろはほとんど発電器官と言ってよい。(出典:ウィキペディア)

筋肉の細胞が発電板とは、すごい生き物です。
さらに肛門から後ろが発電する部分とあります。肛門が頭の近くにあるので、身体のほとんどは、デンキを出せるということになります。つまり触っても大丈夫なのは、頭ということになります。

このデンキウナギがどのくらい危ないのか、勇敢な若者がいました。こちらの映像をご覧ください。




『自分で感電している』とはどういうことか?

ほぼ全身から電気を発する→感電…でもこれでは捕獲した獲物を食べることが出来ません。この謎に答えているのがこちら。

電気ウナギの体構造は絶縁体の機能を果たしているため、自分が発する電気に多少感電することはあっても死に至ることはありません。(出典:Yahoo!知恵袋)
発電時にはデンキウナギ自身もわずかながら感電している。しかし、体内に豊富に蓄えられた脂肪組織が絶縁体の役割を果たすため、自らが感電死することはない。(出典:ウィキペディア)
発電器官は体の中で結合組織に囲まれ,他の器官からは絶縁されています。また表皮は結合組織や脂肪組織で厚く,その電気抵抗は他の魚に比べ高くなっています。 
表皮に埋没した電気受容器のあるとこだけが,抵抗が低くわずかな電流が流れ込むようになっていて。内臓器官や神経の周囲にも比較的脂肪組織が多く,電気によって刺激されにくくなっているようです。従って完全ではありませんが,電気には比較的刺激されにくく,感電しにくい構造になっています。 (出典:Yahoo!知恵袋)

なんと!自分の脂肪組織によってデンキウナギは、守られているんですね。わずかに感電しているようですが、「ざんねん」ではなかった。頑張ってる。


人間も脂肪の厚い人は電気を通しにくいということか?

脂肪は電気を通しにくいってことですよね。そしたら、人間も脂肪と厚いひとは感電しにくいってこと?そこで、人間の抵抗を測定している記事を見つけました。テスターという機械を使って測定。乾燥した指で823KΩ、湿らせた指で84.3KΩの抵抗値でした。

乾燥した指
823KΩ
湿らせた指
84.3KΩ(約1/10)

世の中、体脂肪率計というのがあり、体重計にある二つの金属面に両足を乗せ、両足を通して体に微弱電流を流し、体の抵抗を測定することによって体脂肪率を計測するものです。よって間接的には、体脂肪が高い人は体の抵抗も高いことになりそうです。



この記事では、100KΩ(100000Ω)の抵抗なら、100Vの電圧(一般家庭のコンセント)で 100V÷100000Ω=0.001A(1mA)の電流が流れると説明しています。



この電流値だと、下図のようにピリっとくる程度ですが、体脂肪の少ない人や身体が濡れていると、抵抗が小さくなり、電気が流れやすくなることから、もっと危ないかもしれません。



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まとめ

デンキウナギは、たしかに自分も感電しているようだが、身体の脂肪が厚いため、感電しにくい体質になっているようです。だから死なない。


人も体脂肪率計で計測し、体脂肪が多ければ、感電しにくいと言えそうだが、どの程度の違いがあるかは分からなかった。試すことは危険なため、やめておきましょう。



外部リンク




以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。