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こんにちは。ヨッチです。


1950年生まれの池上 彰さんは、69歳。ニュースや時事問題をわかりやすく伝える解説者として、テレビ番組などで活躍されてます。


昭和、平成を生きた先輩から新しい時代に向けて、若い人たちへのメッセージをご紹介したいと思います。




平成を振り返ると

30年間、戦争のなかった時代であったが、バブルがはじけて以降、閉塞感の中で目標がなくなってしまって、どう生きたらいいかってことを一人一人が突きつけられた時代でもあったという。そして最も印象に残ったのがオウム真理教事件。


どうやって生きていけばいいんだろうかという時に、この宗教を信じると救われるとか、出世するとか、病気が治るよという、ある種の現世利益を追求するような、そういう形で新興宗教が広がっていきました。

その時にオウム真理教のようにひたすらこれを信じて出家をし、ひたすら修業をしていれば輪廻転生から解脱できるんだよっていうと、ある意味楽なんですね。これ以上なにも考えなくていいわけですね。言われたとおりのことをやっていればいいというと、心の安寧が得られる。そこに彼らが魅力を感じたんではないか。 

本当は民主主義の世の中で、一人一人がどうあるべきかってことを考え、一人一人が判断する、そういう時代であったはずなのに、政治の方も混乱が続いて若者たちの悩みに対応できなかったのかなと思いますね。 

既成のイデオロギーというのが、もろくも崩れていったという時代だと思うんですね。 昔は社会主義とか共産主義が光り輝いて見えていた人たちがいたわけですけれども、それが色あせてしまった。そして一方で、資本主義が素晴らしいと言っていた人たちもいた一方で、格差が広がった。 しかも、このところ世界的に金利が非常に下がってますよね。そもそも資本主義っていうのは、金融の「金利」というのがあってこそ発展するんですよね。 

融資を受けて新しい仕事をする、そして金利を付けてお金を返さなければいけない、ということは、常に成長していかなければ、金利の分のお金を返すことができないわけですよね。この金利があるから経済は発展してきた。 

ところが今、世界中でどんどんどんどん金利が低下してしまって、ほとんどゼロに近いような状態になってしまっているってことは、つまり資本主義が発展しなくなってきているという証左でもあると思うんですよね。そういう時に資本主義がどうあるべきかっていうところでも、資本主義経済が素晴らしいんだって言っていた人たちの中にも反省が起きている。どちらのイデオロギーも色あせてしまった、そういう時代だったと思います。

1つのものが崩れると、新しいものが生まれますが、時代は必ずしも良い方向にいくとは限りません。想定とは違う方向へいったときに大事なのは自分の判断なのかもしれませんね。


 

新しい時代はどうなる?

例えばアメリカで、自分の国さえよければいいという人が出てきている。ヨーロッパでも、それこそイギリスだって、EUから離脱してイギリスファーストっていう考え方になったり、いろいろ混乱が広がってますよね。
物理学に作用・反作用っていう考え方がありますが、何かが起きると必ずそれに対する反作用が起きるんですよ。平成の30年間っていうのは、東西冷戦が終わってグローバリズムが大きく広がった、世界が1つの大きなマーケットとなった、という作用が起きた。 そしたらその結果、ものすごく格差が広がってしまって、「自分の国さえよければいい」という反作用が起きた。それが現在だと思うんですね。
すると、作用が起きて反作用が起きれば、またそれに対する反作用がこれから起きる。新しい時代、また新しい動きが出てくる、それを見るのが楽しみだなって思っていますね。 


自分さえ良ければいいなんて、おかしな気がしますが、あまりに犠牲が大きい割に実りがないと、そういう発想になるのでしょうか。皆んなが幸せになることは難しいのでしょうね。



どんな時代になってほしいか

「内和外平」です。うち、国内はもっとそれこそ聖徳太子じゃないですけど、“和をもって”あってほしいし、外は平和になってほしいということですね。 日本国内でも今、さまざまなことで対立が起きたり、特にネット上でさまざまなヘイトスピーチが出てきたりですね、政治的にきちっと真正面から対立するのではなく、単なる揚げ足取りであったり、単なる憎しみの言葉を投げつける、そういう世の中になってきていると思うんですよね。それではやっぱりいけないわけで、意見の違いは違いとしながら、余計な対立ってのはやめたほうがいいんじゃないかという思いがあります。 外=世界はもう、平和であってほしい。そもそも平成というと、やっぱり外も平和であってほしいという意味の元号ですから。今度こそ世界が平和になってほしいという、本当にこれは願望ですね。 

世界の平和、誰もが願っているのに、そうならない現実。悲しいけど、平和を勝ち取るために戦争している人もいる。人の命より大事なものはないのに。人間はいつか死ぬのに、命を縮めることを一生懸命やっている。バカげている。


新しい時代を担う若い世代へのメッセージ

今いくつもの大学で大学生を相手に授業をしているわけですね。そうしますと非常にはっきり2つに分かれてるんだなと。 ごく一部の学生たちは、これから世界で活躍したいと、こう思っている。中には、高校時代に、進学先として海外の大学を選ぶ若者たちも出てきているんですね。そうやって世界で活躍するにはどうしたらいいんだろうかって考えている人たちがいる一方で、多くの人が何でわざわざ海外に行くのと。海外に行こうとすると、親からそんな危険なところ、行くのやめなさいって言われたり、日本国内で全部済むんだからいいじゃないと言われたり、という、非常に内向きの若者たちが増えているという感じがするんですね。留学生も全体としては減ってきているというところがあります。

若者たちにはですね、もう少し冒険をしてほしいと思うんですよ。若い間だからこそできる冒険、もちろんこれは必ず海外に行きなさいという意味ではないですよ、ただ、自分の殻にこもっているんではなく、もっといろんなことに挑戦してみてほしい、チャレンジして冒険してみてほしいと思いますね。既成概念にとらわれることなく、あるいはステレオタイプな物の見方に左右されることなく、自分の目で見て判断するんだ、人の言ったことを、ああそうなんだってそのまま鵜呑みにしないで、自分の目で見て判断する。そういう行動力と判断力を持った若者になってほしいと思います。


人生の楽しみは何なのか?一度きりの人生なら、出来るだけ若いときに色んな経験をした方がいい。世の中のいろいろを見た方がいい。そうして生き方を決めればいい。ところが情報が溢れ、容易に手に入るほど、チャレンジをしなくなっていく。頭で考えて分かるものと、そうでないものを知った方が人生は楽しめるはずだ。


外部リンク(引用元)


以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。