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こんにちは。ヨッチです。


そもそも人間より長生きする生き物は、亀くらいかと思っていたが、世の中には他にも長生きする生き物、魚たちがいるらしい。それが、ビッグマウス・バッファローという淡水魚だ。

この魚について紹介しよう。





 

ビッグマウス・バッファローとは

放射性炭素年代測定法を利用した最新の研究で、なんと112歳のビッグマウス・バッファロー(Ictiobus cyprinellus)がいたことが判明した。これまで知られていたこの種の最高年齢は26歳なので、一気に4倍以上も記録を更新したことになる。

ビッグマウス・バッファローは北米原産の淡水魚で、主に米国北部とカナダ南部に生息、大きいものは体重35キログラム近くになることもある。約1万2000種いる硬骨淡水魚の中で、年齢が確認された最高齢の魚になった。

 


ビッグマウス・バッファローの写真

ネットで探したビッグマウス・バッファローの姿はこちら。ビッグマウスというくらいなので口は大きいが、全体の姿は鯉のようだ。

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もっと長生きする魚

112歳。これだけでも驚きであるが、世の中にはもっと長生きする魚がいるらしい。

 近年、年代測定技術の進歩により、多くの種の魚がこれまで考えられていたより長生きであることが判明している。例えば、北大西洋に生息する大型のサメ、ニシオンデンザメは270年以上も生きられる。魚の生態を考える上で年齢は基本的な要素だ。しかし、いまだにほとんどの種の魚で寿命はわかっていない。

 


年齢の計測方法

ではどうやって年齢を計測するのだろうか。
耳石と放射性炭素で年齢を推定すると記されている。

耳石(じせき)とは、「脊椎動物の内耳にある炭酸カルシウムの結晶からなる組織である。 いわゆる平衡胞に含まれる平衡石であり、平衡感覚と聴覚に関与する」(Wikipediaによる)

研究チームは、主にボウフィッシング(弓を使う魚釣り)で釣られた386匹のビッグマウス・バッファローから耳石を取り出し、薄くスライスした。耳石には木の年輪に相当する「輪紋」という層が形成される。研究者らは顕微鏡を使って、耳石に見られる輪紋を数え、魚の年齢を推定した。すると、この魚の寿命は80年から90年以上にもなるという結果が出た。
 
放射性炭素年代測定法による結果は、耳石の輪紋を数えて推定した年齢と一致し、この魚の推定寿命が80歳から90歳であることが確かめられた。

100歳を超えるビッグマウス・バッファローが全部で5匹いたが、112歳という最高齢記録を打ち立てたのは、米ミネソタ州ペリカンラピッズの近くで捕らえられた重さ約10キログラムのメスだった。

 

なぜ長生き出来たのか

何故、長生き出来るのか。
最初に年齢を測った16匹はすべて80歳を超えており、これは別の意味でも驚くべき発見だった。つまり、この魚の多くが1939年より前に生まれた個体であり、何十年もの間、子どもが生まれていないことになる。原因はダム建設ではないかと考えられる。ダムができると、上流の産卵場所への遡上が困難に、あるいは完全に不可能になってしまう。

これによると、子どもを産む場所がなくなったから、子どもが長い間、出来ていなかったことになる。普通なら、そこで絶滅してもおかしくない。一部の魚たちが生き残り、歳を重ねたのだろうか。


そもそも人間を基準、あるいは他の動物たちを基準に寿命を考えるから、おかしくなるのかもしれない。彼らはもともと長生き出来る個体であったなら理解できる。それにしても人間と同程度、あるいはそれ以上生きることになんらかの意味や理由があるのではないかと考えてしまう。


270年も生きるニシオンデンザメとは、どんな生活をして生きているのか興味がわく。いつまで成長しているのか、何を食べているのか、いつから老化が始まるのか。超長寿の秘訣を知りたくなる。彼らは生きていけるだけの、環境が整っているのだろう。


老後の資金が足りないとか、健康に自信がないとか、およそ人間が悩むような問題が彼らにはない。それだけ長生きして、何が楽しいのかという疑問もあるが、世の中、未知の領域がまだまだ多いことを知るきっかけとなった。

 
外部リンク(引用元)


以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。