こんにちは。ヨッチです。

漫画家の東村アキコさん。 1975年、宮崎県生まれ。金沢美術工芸大を卒業後、1999年にデビューし、『東京タラレバ娘』『海月姫』『ママはテンパリスト』など、現代を生きる女性たちのリアルな姿を描き、女性を中心に絶大な人気を誇る。現在、『雪花の虎』『薔薇とチューリップ』『ハイパーミディ中島ハルコ』『東京タラレバ娘 シーズン2』など、連載多数。『偽装不倫』はテレビで放映中。

そんな東村アキコさんに平成を振り返って思うこと、新しい令和の時代に向けたメッセージについて皆さんとシェアしたいと思います。




 

平成はどんな時代?

平成は「みんなが主人公になった時代」かなって思います。2000年頃にカメラ付きの携帯電話が登場…みんなが“自撮り”をして、少し前だったらブログ、最近だとツイッターやインスタグラム等の各種SNSにアップして、自分の日常や好きなものをどんどん世界中に発信するような時代になるなんて、夢にも思わなかったです。 

今じゃ「受け取る側」だった人たちも、みんなが「発信する側」でもある。携帯電話の多機能化はもちろん、SNSの発達が大きいですよね。いい意味でみんながSNSを活用して、国を越えてグローバルにつながって。みんなが主人公になって日々を楽しんでるんじゃないかなって。そこが一番の革命だったのかなって私は思っています。


 


結婚と恋愛

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出典元:https://www3.nhk.or.jp/news/special/heisei/interview/interview_06.html

結婚に関しては昔から日本って「いい歳なんだから結婚しなさいよ」とか、プレッシャーがすごくあって。それをいちいち気にして落ち込んだりする子はあんまりいなくて、強い女性が多い。そもそも私も結婚を推奨して『東京タラレバ娘』を描いたわけではないんです。私も今は独身ですし、自分の好きなように生きたほうがいいと思っています。ただ、やっぱり「結婚したい!」という子もいっぱいいて、「結婚したいけど、いい人がいない!」ってみんな言ってるんですよ。それでなぜか焦っている。焦っているけど、男の人に対する条件がすごく厳しいなって。そういう時代なのかって。

でも、またここから変わると思います、女の子たちの考え方。20代前半の子と話していると、全然感覚が違うなって。さらに割り切った感じになっている気がする。 

わりとサクサク結婚したりとかね、最近の若い子って。「なんか気があうし~、一緒に暮らしていてイヤじゃないから、結婚します!」みたいな。次世代は王子様を求めている度合いが、急速になくなっているような気がします。

今の若い子は海外旅行に行きたがらなかったり、車も欲しがらない、休みの日も家でDVDやドラマの録画を見て過ごしたり…と、背伸びをせずに等身大で生きる世代だという話を聞きます。恋愛でも、そんな「無理しない感じ」をすごく感じています。それってとても面白いと思っているんです。なので、この世代について研究して、その結果を教えてほしいです(笑)。自分では研究できないし、若い知り合いも多くないので(笑)。 

恋愛や結婚って読んできた漫画の影響もすごくあると思うんです。私が子どもの頃って周りも自分も漫画から「恋愛ってこういうものなんだ」という価値観を学んでいた気がします。 

中学生の頃はバブル期の少女漫画を読んでいたので「東京って彼氏がオープンカーで迎えにくるんだ」って間違ったイメージを持っていました(笑)。一方で今の若い子って、女の子も少年漫画や青年漫画を読むし、男の子も少女漫画を読んだりするじゃないですか。なので、私の世代とは違う価値観で当たり前だなと。そうやって時代によって生み出されたエンターテインメントが次世代の子たちの価値観を作っていくんだろうなと感じています。

男性は大変なんじゃないかなと思いますね。もちろんセクハラはいけないことですが、そうではない発言まで「セクハラなんじゃないか?」と気にしてしまうことも増えたんじゃないでしょうか。私が男性だったら少し疲れるかなって。気を遣うことが倍になっている感じがします。 

あと、男性は女性よりは少し不器用なところもあるから。私はそこが男性の素敵なところだと思いますけど。だから、SNSとかめまぐるしく変わる流行に乗るのは大変だったんじゃないかなと思いますけど。若い子はそんなこともなさそうですけど。同世代とかはそのあたりも負担だったのかな?って。 

 


恐ろしい時代

大前提として、してはいけないことはいけないし、悪いことは悪いことなんですけど、でも最近はちょっと悪いことしたら、日本中から叩かれるという、全媒体でつるし上げられるという恐ろしい時代になりましたよね。もっと言うと、みんながスマホを持って、いつでもどこでも写真や動画を撮れるという「一億総記者時代」、「一億総パパラッチ時代」になっています。そんな風に世の中もう画面だらけなわけで。芸能人の方は気の休まる暇はないんだろうなと思います。それもやはり、平成に入ってからですよね。 

でも、何かで日本中からつるし上げられたと思ったら、みんな結構すぐ忘れちゃったりしますけどね。次のつるし上げ大ニュースが出てきたら忘れちゃう。ニュースが消費されるのもすごく早いなと思います。 

消費のスピードが早いですよね。みんな飽きますし。昔のワイドショーは「ミッチー・サッチー騒動」なんて1年くらいやっていましたよね(笑)。「また今日もやってる~」「え、また今日もやってる~」って。今はどんどん変わっていきますよね、人々の関心も。


男女平等だし、セクハラも良くないし、MeToo問題ではいろんなことを考えました。女性の立場や権利が守られることはとても大事です。そのうえで、ですが、令和の時代は、もう少し緩んでもいいんじゃないかなと思います。男性に対して少し攻撃的になりすぎているところもあるんじゃないかなって。強くあらねばと思うばかりに、女性が強くなりすぎている気がします。自分も含めて、ですが。 

平成最初の流行語が「セクハラ」だったとのことですが、それからも分かるように平成の時代は女性たちが男性と戦ってきて、それもあって、ここ20年で世の中もだいぶ変わりました。男性も発言や行動には気をつけるようになってきている。それらは本当に素晴らしいことです。そのうえで今後は女性も男性に対して気をつけることも必要だなと思います。そんな風にお互いを認め合い尊重しあう世の中になるといいなと思っています。






お互いに認め合って

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出典元:https://www3.nhk.or.jp/news/special/heisei/interview/interview_06.html

令和の時代は役割分担を柔軟にしていこうという意味で「役割ズム(ヤクワリズム)男女平等」時代でいかがでしょうか。 

男女平等だからといって、体格が大幅に違うのに女性が男性と同じように重いものを持てるかというと違うので、そこは男性やできる人がやる。そのかわりこまごまとしたことが得意であれば、そこを積極的に引き受ければいい…というように得意不得意をお互い認め合って分担して気持ちよく生活できたらいいなと。「男女平等だから」と女性に男性と同じことを文字どおり平等に”やらせる”というのは窮屈だなと思っていて。それが今後のさらなる女性の社会進出のために、必要になってくるのではないかなって思いますね。 

平成は、女性の社会進出が進んだ時代でした。でも時代の前半は、まだまだ女性に厳しかった。出世は難しかったり、大きなプロジェクトに関わらせてもらえなかったり…でも、それもだんだん無くなってきていて、私の周りでも女性が活き活きと働いていて、頼もしいなと思っています。そんな女性たちはもちろん、男性もみんなが働きやすい社会であるように、柔軟に、のびのびと男女平等な世の中を目指していってほしいなと思います。

 

イライラしないでのんびりいこう

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表面上は仲良くしているのに裏で…なんていうことはもうやめましょう令和の時代はみんなナチュラルに仲良くしましょう。SNSの発達はたくさんの恩恵ももたらしてくれましたが、その分疲れる部分が多かったのも事実。SNSとの距離感は適度にとって、人と人とのコミュニケ―ションを第一にゆるやかにのんびりと生きていければいいんじゃないかと思います。 

恋愛も結婚も仕事も趣味も。いろんな価値観があふれている時代だからこそ「人のことは気にしない」「自分が楽しいと思ったことをやる」ということは大事だし、ほかの人のそういう部分も認めていけたらいいと思います。お互い自分のやりたいようにやったらいいと思います。人に迷惑をかけないように。 

もう怒らない(笑)。イライラしない。メールに返信が無いからって「返信無いんだけど!」みたいなのはもうやめましょう令和はのんびりいきましょう。そのほうが自分のためにもいいはずです。だってのんびりした字じゃないですか、令和って。元号発表された時、のほほんとした字だなと思いましたよ、私。


令和になっては、あおり運転や理不尽な事件が多いような気がします。小さな出来事でもイライラしたり、我慢できない、許すことが出来なくなり、事件に発展してしまう…SNSでのバッシングでとことんまで相手を追い込んでいく。そんなことに一種の快感を感じてしまう…本当の意味で心を許す人が周りにいなくなっているのかもしれません。


そういう気持ちに余裕がもてない世の中に、東村アキコさんも、窮屈で生きづらいと思っているし、これからはもう少しのんびりしていけるような時代になればと願っています。


一人ひとりが主人公になった平成時代。なのに満たされている人は少ない…いつも焦っている。男女の違いも、価値観の違いも互いに認め合い、それぞれの役割を自然に果たすことでもう少し生きやすい社会に近づくのではないでしょうか。


外部リンク(引用元)

 
 


以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。