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こんにちは。ヨッチです。

ここ数か月、『子供部屋おじさんという造語がインターネットを賑わしているらしい。実家から出ることなく、そのまま子供部屋に住み続けて働いたり、もしくは無職だったり……。要するに、実家に寄生している中高年男性のことを指すらしいのです。

いったい、どんな特徴があるのか、メリット、デメリットは何か、整理したいと思います。




 

『子供部屋おじさん』とは?

さっそく、子供部屋おじさんをネットで検索してみると、色々な特徴があることが分かりました。ただし、以下に記したことは一例です。

  • 「おじさん」ということで男性に限定されている。「女はまあ実家住みでもいいんじゃね?」という見逃しがあり、逆に男には「男のくせにいつまでも親の世話になってみっともない」
  • 「子供部屋おじさん」は、ひきこもりやニートとは違い、仕事はちゃんとしている場合が多い
  • 部屋には、学習机や漫画、おもちゃなど子供時代に買ったものが置かれている
  • 親も高齢で間も無く介護が必要になるだろうし、今さら家を出ていく必要がない。
  • 自分でお金を稼いでいながらも、節約のために実家暮らしをしているケースや
  • 外では相変わらずおとなしいが、家の中ではワガママ放題するケースもある。極端に対人関係を嫌い、そのくせ家族には横柄
  • 外に出掛けても必ず夕飯の時間には戻ってくる。気に入らないメニューであれば怒ることも。
  • 寄生とはいえ、仕事はするし、月々いくらかは実家にお金も入れている
  • 母親に部屋の掃除も任せきりである
  • 年金支給日には小遣いをせびってくる

以上ですが、これだけみると、あまりいい印象はありませんが、実際には、色々な事情があり、実家に住み、一家を支えている人も多いと思います。 


なので、『子供部屋おじさん』は、性格や生活スタイルが子供のままおじさんになってしまった人々のことを指しながらも、一家の家計を支え、親の介護をしながら家事までやっている「子供部屋おじさん」もいれば、一部だと思いますが、ろくに家に金もいれず、親に寄生し、三食用意してもらっている「子供部屋おじさん」もいるようです。


 


メリット

では、『子供部屋おじさん』のメリットは何でしょうか。


1️⃣ コスト
経済的にお金がかからない。正確には、子供部屋おじさんが払わなくて済んでいる。親が肩代わりしているということです。正社員ならまだしも、非正規雇用で安月給なら、賃貸アパートも借りるのも大変。家賃、食費、光熱費、すべてを賄うより実家で暮らしていれば、親が全部用意してくれる。月3万円くらい、家に入れる程度で暮らしていけるということですね。


2️⃣ 安心感
親が病気であったり、年老いて生活が難しいような場合は、一緒に暮らした方が面倒もみれるし、自分も親も安心出来る。親の事情がなくても、子供部屋おじさんにとって、小さい頃から育ってきた実家は安心そのもの。思い出もそのまま残っているし、子供の時、使っていた勉強机もまだまだ使える、こんな便利で落ち着くところは他にない。


3️⃣ 趣味
実家の部屋には、子供部屋おじさんが小さい頃から遊んできたもの、熱中した趣味のものが沢山ある。ゲーム、本、CD、DVDなど、大きくなっても、子供部屋おじさんは、昔に戻って、誰にも邪魔されず、時間を費やすことが可能だ。給料から家計にいくらか入れれば、あとはすべて自分の趣味に使うことが出来る。


以上、子供部屋おじさんにとって、何不自由なく暮らせる、人生を楽しめる、心地よい世界が実家にはあるようです。

 


デメリット

では、デメリットは何でしょうか。


1️⃣ 自立・自活出来ない
親に寄生しているため、自立して暮らしていける力が育たない。1人暮らしをしていれば、役所の手続きから、買い物、掃除、洗濯、お風呂など、あらゆる事を自らが実践しなければならないが、実家暮らしでは、そういう社会のシステムに触れる機会がない。手伝うことはあっても自分で経験しなければ、世の中の仕組みは分からない。


2️⃣ 一人前に認められない
仕事が出来ても、生活していく術を知らないと一人前の男とは見なされない。社会の仕組みを知らない子供と同じである。婚活で女性陣から敬遠されることもある。世間の目は結構、厳しい。


3️⃣ 親の生活の邪魔
高齢の親にとっては大きな負担になっていることがある。ワガママし放題で暴力を振るうのは論外であるが、子供部屋おじさんの面倒をみる親の気持ちになると、仕事が一段落し、余生を楽しもうかと思いたいにもそうはいかなくなってしまう。この先、いつまで面倒を見なければならないのか。老齢一人暮らしの父親の元に、非正規雇用で自活できない息子が帰ってきて、そのせいで生活保護が打ち切られ、ますます困窮する例もあるようだ。

 



子供部屋おじさんの将来

『子供部屋おじさん』は、成人しても実家に住み続ける中年独身男性を表した言葉ですが、言葉の響きは、なんとなくですが、可愛さもあります。


子供の頃に使った学習机の小さめの椅子に、仕事から帰ってきた、おじさんがポツンと腰掛け、楽しい趣味の雑誌を見て、何やら考えたり、独り言をつぶやいている…そんな風景が目に浮かびます。


将来の年金支給も、経済成長によっては厳しくなりそうなので、子供部屋おじさんの数はこれから急速に
増加していく可能性はありますね。もちろん、子供部屋おばさんも増えていくでしょう。


そして、その選択が当たり前になった時、親と子との共生が上手くいく人とそうでない人に分かれるんだろうなと思います。上手く共生出来る人はなんとか生きていけそうですが、破綻すると、トラブルや事件に発展しそうです。追い出されるのは、親の方かもしれません。悲しいですが…


最後に、

自分が『子供部屋おじさん』になっても『子供部屋おじさんの親』になっても、いずれにしても、お金には余裕を持っておかないといけませんね。でも、本当は、お金がなくても、心に余裕があって、穏やかに暮らしていけるような世の中になってもらいたいです。せっかく生きているんだから。

 
 


以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。