こんにちは。ヨッチです。


定年延長に対する企業のメリットは、優秀な人材を長く会社においておけるということだ。長年働いてきて、専門的知識や会社の仕組みをよく理解しているベテラン社員には、会社も残ってもらいたいと思っている。


では反対にデメリットは、高齢で会社貢献の少ないベテラン社員が退社しないことだ。

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今回、一般的に言われている、定年延長のメリット、デメリットについて、本当のところはどうなのか、長年、会社員として働いている筆者の目から見て問題点を皆さんとシェアしたいと思う。






定年延長のメリットに関する問題

定年で辞めさせたくない優秀な人材を長く雇用できる⁉️

優秀な人材は、給料を上げてでも残さないといけない。他の会社に逃げられる。そうでなくても、経済的に問題がなければ定年で仕事を辞めたいと思っている人も多い。また優秀な人材を残すことは、逆に若手が育たない環境を作ることにもつながる。本来であれば、優秀なベテラン社員に負けないように若手は頑張らなければならない。いい意味で競争環境が出来てくることを期待したい。



指導者として技術・ノウハウを継承し、若手人材を育ててくれる⁉️

若手を本当に育てたいなら、優秀な人材は残さない方がいい。定年があるのは最初からわかっている話。準備してこなかったのに、時間稼ぎ、すなわち定年を延ばせば、技術伝承が出来ると思ったら大間違い。優秀な人材が持つノウハウは、長年、失敗と勉強を繰り返してきた結果であり、仕事の仕方、進め方を優秀な人材が現役で働いているうちに盗まなければいけない。



従業員の将来の不安を解消することにより、従業員のモチベーションが増加し、生産性が向上する⁉️

定年延長が将来の不安を解消するのは、経済的な面である。確かに、他の会社に転職して、十分に稼げるかというとそんなことはない。厳しいのが現実だ。だからと言って、定年が延長されて給料が下がるようでは、モチベーションを上げることには繋がらない。定年延長後も、成果次第で給料を上がる、この方がモチベーションも生産性もきっと上がるに違いない。

 


定年延長のデメリットに関する問題


社員の高齢化により人材が固定化し、世代交代が進まない⁉️

定年延長はまさに社員の高齢化を許容するものである。世代交代を進めない仕組みとも言える。問題は、優秀なベテラン社員を若手の教育係として残すのか、現役続行として残すのかである。目的を明確にしないと、企業として延長する意味がない。


原則、労働条件を下げることができないため、人件費の総額が増える⁉️


定年延長は正社員として残すことを意味するのだから、給料を含めた労働条件を下げてはいけない。ここが優秀な人材のモチベーションを上げるかどうかのポイントになる。給与面を含め、優秀な人材への処遇を高め、頑張る姿を若手に見せることが若手への教育になると思う。





希望者全員の雇用を延長するため、社員の選抜ができない⁉️

会社としては優秀な人材だけ残したいだろう。だから、本当は役割に応じて条件を変更出来るといい。でないと、本当に優秀な人材は残らない。



社員への健康、安全に関しての管理を徹底する必要がある⁉️

65歳に定年延長して、その後にMax 5年の再雇用があるとしたら、70歳まで健康で怪我なく働けるようにする必要がある。健康であることに加えて、職場での怪我、労働災害のリスクは考えて、職場での働き方を決めておく必要がありそう。でも実際には、その線引きは難しい。ベテラン社員のノウハウは簡単には伝承出来ず、そのベテラン社員に頼ることになるからだ。

 


最後に

定年延長で得られるメリットは、企業側にとっては安い労働力で効率よく生産性を上げることである。働く側にとって経済的なメリットが一番だとすると、賃金の設定次第である。


会社が賃金を安く設定し、定年まで人を確保する。社員が辞めたいなら、自己都合で退職してもらい、退職金を抑える。なんてことにならないように、注視していく必要がある。


社員も、人手不足と言えども転職して年収300万円でさえ、稼ぐのは容易なことではない。だから慎重に行動すべきだ。


どうせ技術伝承なんて出来ないんだから、高賃金でベテラン社員のモチベーションを出来るだけ上げて頑張ってもらう方がスッキリする。この辺りの会社の姿勢が定年延長の良し悪しを決めるになりそうだ。


ついでに言うと、退職金の取り扱いも気になる。60歳でもらえると思って色々と計画していたのに、退職金が先送りになって、給料も安くなったら、例えば、住宅ローンが払えなくなる。


副収入が得られる人はわずかだろうから、いよいよ払えなくなったら、前倒しで会社を辞めなければならなくなる。退職金も下がるだけだ。これでは改悪になってしまう。


本当に働く側にとって良いものになれば、会社にとっても良い結果につながると思っている。定年延長がそういう内容になることを期待したい。

 

おまけ

定年延長でも、60歳から65歳の間で定年を選べる「選択定年制度」を導入している企業もあるようだ。以下参照されたい。


 


以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。