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こんにちは。ヨッチです。


世間を騒がせている、あおり運転。もし実際にそういう場面に遭遇したら、警察庁のサイトに次のように掲載されている。「ためらうことなく」と記されているが、実際には、ためらう人も多いのではないだろうか。

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警察庁より


では、「その場」で通報出来なかったら場合はどうすればいいのか。警察はきちんと対応してくれるのか?調べてみた。





あおり運転への警察の対応

その前にまず、警察は、あおり運転に対する対応はどうなっているのか。

こちらは愛知県警察のポスター。

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あおり運転を受けたら、ドライブレコーダーやスマートフォンのカメラを有効に活用するよう、記されている。さらに、犯人検挙のためにドライブレコーダー等の画像の提供等の捜査に協力してください!とまで言い切っている。


ということなら、一般市民は、あおり運転の画像を警察に持って行けば、警察は捜査してくれるということだ。


これでドライブレコーダーが自分の味方になると誰もが思い、多くの人がドライブレコーダーを購入して取り付けているのだろう。


では、実際にあおり運転の行為を受けた人が警察に行くとどうなるのだろうか?


2つの事例を確認して頂こう。

 


ドラレコ映像を警察へ持って行ったら

東京都内であおり運転の被害を受けた男性(24)が、運転の状況や窓越しに恫喝されているドライブレコーダーなどの映像を警察に提出したが、「証拠不十分で捜査できない」と突き返されていたという。

要点はこちら。

  •  2019年5月20 日、男性は東京・北区の明治通りを走行中、左側から乗用車が道路に飛び出してきたため、避けるために右車線へ移動した。すると、乗用車がウインカーも出さずに割り込んできて、その後1.3キロにわたって幅寄せや蛇行運転などのあおり運転を繰り返した。
  • さらに、赤信号で停車すると、車から50代と20代ぐらいの男性が降りてきて、窓越しに「おいコラ」「てめえでけんか売ってんだろう、コラ」などとドアをたたきながら恫喝した。
  • 2時間後、男性は撮影した映像を持って警視庁滝野川警察署に被害を訴えた。翌日、警察署から連絡があり、「証拠不十分で訴えることができない」と言われたという。
  • 目視できる場合は取り上げられるが、後から警察に出向いているのでなかなか難しいと言われたという。
  • 警察庁があおり運転などの捜査を徹底して行う通達を出しているのに、現場で厳守されていない
  •    モーニングショーが滝野川警察署に取材すると、しばらくして警察から被害男性に「捜査をしている」と連絡があったという。


外部リンク(引用元)
 


ドラレコ映像を警察へ持って行ったら2

こちらは、あおり運転を受けて、警察に通報し、現場検証して、後日、警察に行った事例だ。

  • あおり運転をされて警察へ通報。スマホで撮った動画には相手の車と顔がバッチリ写っている。車にはドライブレコーダーもついているから、相手が降車して窓を小突く様子も記録されているはずだ。
  • すぐに警察官立ち会いで現場検証が行われた。30分程度の簡単な現場検証を終えると、「この後、ドライブレコーダーの記録を持って警察署に来てください」と言われた。
  • 明日でいいかと尋ねると、構わないとのことだったので、男性は仕事が終わった後、ディーラーの担当者に手伝ってもらってドライブレコーダーの記録を確認したら、なんと事件の場面が映っていない。その後の走行時のデータが上書きされていたのである(ドライブレコーダーの記録時間は80分で、それを過ぎると随時上書きされていた)。

  • さらに「あおり運転をした後、ドアを小突いて怒鳴ってきた程度では犯罪にはならない」と警察に明言された。
  • その時の警察の話によると、あおり運転で逮捕される場合、道路交通法で逮捕されるケースはほとんどなく、通行を妨げたことによる暴行罪で検挙されることが多いそうだ。
  • しかも、男性のスマホに映像が残っていたのは窓を小突いている男の様子だけで、前方に車を停めて通行を妨げたところは映っていなかった。

  • しかも、警察に注意されておとなしくなるのは常識的な感覚の持ち主だけであり、相手がそうでない場合、むしろ逆恨みされるリスクもある。
  • 警察の意見も『相手がどう出てくるか分かりませんから、ここはマイルドに行ったほうが賢明かもしれませんね』というもの。
  • 最終的に、警察署の交通担当から相手の車両を保有している会社に、『おたくが所有している車があおり運転をして、警察に通報が来ている。心当たりの人に、今後運転に注意するよう指導してください』というメッセージを出してもらうだけに留めた。


外部リンク(引用元)
 


警察に行く前に注意することは?

以上の2つの事例から、注意しなければならないことは次の通り。


1️⃣ 警察に映像を持って行っても証拠不十分と言われる可能性がある(恐らく映像がどこまで映っているかによる。車の進行を妨害したり、暴力を振るわれたりしてないといけない可能性がある)。


2️⃣  映像がメディアに取り上げてもらえると、警察は捜査する可能性がある(これは、映像を警察に持ち込む人が多くて大変なのかもしれないが、警察の現場では捜査するという姿勢が徹底されていない可能性がある)


2️⃣ ドラレコ映像は、機能的に時間が経つと上書きされる場合があるので、あおり運転を受けた直後に映像を残す必要がある。


3️⃣ 相手にドアを小突いて怒鳴られても逮捕には至らない可能性が高い。しかし、進路を妨害されたのであれば、暴行罪になる可能性がある。


4️⃣  警察に届けると、相手から逆恨みされるリスクがある。これは相手が常識的な人間でないかもしれないこらである。警察と相談し、警察を通して「相手に注意してもらう」に留めた方がいいかもしれない。


🍀🍀🍀

問題は、一番最後の「逆恨み」である。警察も当てにならない。実際に何か事件を起こされない限り、警察は動かないというのはよく聞く話だ。


何の非もない人たちが泣き寝入りするような世の中にはなって欲しくない。そのために法律があると思っている。


本当は、あおり運転をされた人たちが警察に行かなくても、あおり運転をばした人を捕まえて罰してくれる社会になってほしい。


あおり運転、そのものは「事件」だ。だとしたら、付近の防犯カメラの確認や関係者周辺の聞き込み捜査など、普通に逮捕され、罰せられる、勧善懲悪の世の中になれないものだろうか。


スピード違反や駐車違反の取締りも良いが、技術の発展は、そういう世の中にするために、役立ってほしいといつも思っている。
 

 


以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。