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こんにちは。ヨッチです。

転勤の辞令を受けて、アメリカで家族で駐在。そこでの生活から日本に帰って移住を決意し、実行している家族の話を皆さんとシェアしたい。


何故、取り上げたかというと、いつか移住したいと思っている筆者にとって、この家族の移住は理想に近いと思ったからである。




大切なものは何か?

夫の転勤辞令に対して出産間近だったので会社に相談したが、意見は通らず、家族でアメリカへ行くことに。そこで4年間暮らしてみて、それまでの価値観が一変したという。

そもそもアメリカでは、
  • 自分と他人を比較しない
  • 個の考え方や意見を尊重する
  • 仕事より家族を大切にする
  • 何事も挑戦して何度でもやり直したらいい
こんな人生観に触れ、

そこから、この夫婦は『会社のコマ』として働き続けることに疑問を持つようになった。大手企業だったので安定はしているが、この先ずっと会社の都合に合わせて転勤を繰り返しながら生きるより、

仕事も暮らしも自分たちで決めたい

と強く思ったという。



移住先を決めたポイント

移住先を決めるにあたって考慮したことがこちら。

  • 移住先を丹波市に決めたのは、家族でぶどう狩りに行った時に見た自然の美しさが忘れられなかった
  • 両親に何かあった時、車で駆けつけられる距離に暮らそうと決めていました。
  • 就農と移住の相談をした丹波市の担当者の方がとても熱心な方で、とにかく親身になってサポートしてくれた(その縁で、今の家と農地を借りることができたそうです)

 


安定した収入を目指して

農業を目指して一から勉強して収穫出来るまでになった。頑張ってやってきた結果だ。その行動力は素晴らしい。

  • 就農に関しては、国からの助成金をはじめ、本当に手厚い支援がありました。農業はやったことがないし、教えてくれる人もいなかったので、それを利用して農業大学に入り、基礎から知識と技術を学びました。
  • 主人はぶどうを作りたかったみたいですが、収穫できるまで2~3年かかるため、諦めました(笑)。今は3棟のビニールハウスで、大玉のトマトとミニトマトの二期作をしています

そして、さらにすごいのが、奥様が趣味で作っていたパンを売るようになったことだ。ちょっとしたきっかけでやりたいことにチャレンジする。新たな展開に拡がっていくところに、人生の面白さを感じる。

  • 今から3年前、自宅横の倉庫を改装して『ひとたねパン工房』というパン屋を始めました。昔からパンが好きで自分で焼いていましたが、丹波には農業をするために移住したので、パン屋をするなんて夢にも思っていなくて(笑)。
  • 最初は、農業以外で安定した収入源がほしいと思い、加工品の製造・販売に向けて工房を作ったのですが、ふと『ここでパンが焼けるかも?』と思い付いて、本格的に準備を始めました。
  • パンづくりは独学だったので不安もありましたが、皆さんが『おいしい』と言ってくれるのが励みになっています

  • ひとりでやっているので、営業は週3日のみ。周囲からは『4人の子育てをしながら農業をして、パンを焼くのは大変じゃない?』と聞かれますが、子どもの年齢差もあるので、子育てが落ち着くのを待っていたら、やりたいことをする時間がない!と思ったんですよ。だから『子どもがいるからできない』のではなく、子どもがいるから、自分のできる範囲でやろう』と決めました。下の子のお迎えの時間に間に合うように営業時間を短くしたり、品数を調整したり、心の余裕が持てるペースでやっています

忙しいと思ったら何も出来ない。忙しいからできる範囲でやろうと考えるところが見習うべき点だ。年を取ると、何事にも慎重になって完璧を目指したくなるけど、それでは何も出来なくなる。やってみたいと思った時が行動するチャンスなんだろうと思った。


また、何かと近所付き合いが田舎では面倒とか言われるけど、気にかけてくれる人たちがいるというのは都会では味わえない感覚だ。

  • ずっと都会暮らしだったので、ここに住み始めた頃は、ご近所付き合いや地域行事の多さに驚きました。週末ごとにイベントや清掃、集まりなどがあって、むしろ平日よりも忙しいくらい(笑)。
  • 最初は、その距離感に戸惑うこともありましたが、誰も知り合いがいなかったので、周りが気にかけてくれるのはとてもうれしかったし、おかげで地域に馴染むことができました。
  • 子どもたちが通う学校の友達もいい子ばかりで、すぐに仲良くなれましたし、みんな顔見知りなので安心感があります。地域で子どもを見守り、子育てをしているような感じで、とても心強いですね


仕事も、農業のトマト、そしてパン屋に留まらず、お米や野菜を作り、自給自足をしている。さらに安定した生活を目指し、次の収入源を考えている。一つひとつ成し遂げながら、次の一手を模索していこうとしている。この家族にとっては必然なのかもしれないが、まさに憧れる生き方だ。移住したら、こうありたいと思う。

🍀🍀🍀


一方で農業だけで食べていこうとするのは厳しいのも事実だ。

  • 農業は天候や作物の病気など、予期せぬトラブルで収穫量が変わるため、会社勤めの頃と比べて収入が不安定です。
  • 収穫後は手作業で袋詰めして、複数の販売所に持って行き、売れて、やっと収入につながります。農業をやってみて初めて、その工程が思った以上に時間がかかり、大変だということに気づきました。そういった作業時間の長さを考えると『意外と儲からない』というのが本音です
  • だから今、農業とパン以外に、もうひとつ安定した収入源を作ろうと主人と話し合っているところです。
  • 自宅は、紹介してくれた地域の方から本当に格安で売ってもらったので、家賃はゼロ。食べ盛りの子どもがいるので、食費はある程度かかりますが、お米も野菜もできるだけ自給自足していますし、外食も減ったので、そこまで気になりません
  • ただ、以前と比べて水道光熱費は上がりました。この地域は冬の寒さが厳しいので、暖房費がかさむんです。それに田舎は、普段の買い物から農作物の出荷まで移動手段がすべて車なので、ガソリン代や車の維持費もかかります

市町村によって違うと思うが、子どもの医療費が無料だとか、生活していく上で支援の大きさは移住先を決める上で大きなポイントだ。

  • 子どもたちの医療費は中学生まで無料です。地域には、私立の学校や塾、習い事の数が少ないので、その点では都会より教育費はかかりません。ただ、田舎だと選択肢が少なくなるので、できるだけ子どもたちの将来の可能性を狭めないように、サポートしたいと思っています


外部リンク(引用元)
 
 
 


以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。