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こんにちは。ヨッチです。


会社というところは、何か問題が発生すると、原因を突き止めて、再発防止に努めようとする。特に問題が社員の技量や資質、あるいは組織のあり方、仕事の進め方に起因する場合は、問題の原因も簡単な話ではなくなる。


そもそも問題の発生は、今に始まったことではない。会社の創業以来、何回か大きなトラブルが発生し、その都度、背景を探り、根本となる原因を特定し、業務の改善を行ってきた。それによってハード面、ソフト面の双方から対策を講じてきたはずである。


したがって「進歩」してなければならない。過去の教訓を生かして、そのノウハウは蓄積、伝達されてなければいけない。ところが、上手くいってないと感じる事が多くなっている。

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それは何故なんだろう。一言で言えば、技術伝承が行われていないと言えなくもないが、果たしてそうだろうか。昔と比べたら、仕事を進めるシステムや設備も改善されている。マニアルだって過去のトラブルが生かされている。つまり進化している。


問題は、人。昔は、どの職場にも、この人に聞けば何でも分かるという人がいた。でも丁寧に教える人ばかりではない。まずは自分で考えろと言われた。だから、自分で調べる。そして、分かる人のやり方を見て覚えた。


レポートだって手書きだ。何度も手直しを受け、何度も書き直した。言葉の使い方だって、辞書で調べて覚えた。とにかく一つ覚えるのも簡単ではない。時間がかかる。


今はどうだろうか。ネットで検索すれば、かなりの情報が短時間で得られる。レポートだってパソコンで書いているので書き直しはいくらでも簡単だ。


おまけに、教育計画だってきちんとしている。マニアルや教育資料を使って先輩が親切に教えてくれる。より専門的な知識を得ようと思えば、外部の講習だっていくらでも利用させてくれる。


昔に比べれば、学べる環境は雲泥の差だ。そして特に感じるのは、情報量が格段に多いことだ。分かる人に聞かなくても、極めて短時間に必要な情報が得られる環境にあるということだ。


この情報量の差が個人の技量の差でもある。これを上手く使いこなしていく者は、技術的な能力の面で高く評価される。ところが仕事というものは、技術的な能力が高くても、上手くいかないことも多い。

それが、仕事のやり方、進め方というものである。マニアルには記載のない部分である。一つは経験を積んでいくと、こういう場合は、こうすればいいとか、感覚的に分かってくるものである。失敗を起こせば、次に生かそうとする。その繰り返しが、仕事のやり方、進め方を覚えさせてくれるのである。


サラリーマン人生を長年やってきた先輩として、若い人に伝えたいことは、自分で行動することである。自分で決めることである。頭でっかちになってはいけない。会社の状況を考えて、感じとって、自分で動く行ことが大事。


決して、評論家になってはいけない。物事は最後まで終わらせなければ成り立たない。会社には色々な部署がそれぞれの役割を分担している。自分の役割もその一つだ。それを責任を持って果たすことは大事だが、自分の仕事だけやってても上手くいかないことがある。関係するほかの部署もその役割を果たしてくれないと物事は完結しないからだ。


自分のやりたいことを実現するために、周りの状況にも目を向けてほしいと思う。上手くいってない状況があれば、何とかしようと思ってほしいのである。


例えば、自分が立案し、計画した仕事が、実行部隊側で進捗しているかどうか、気にしてほしい。進捗してなかったら、進捗されるために何が問題なのか確認してほしい。


そのように、その仕事を進めるために行動を起こしてほしいのである。出来ることがあるはずだ。仲間に相談してもいい。上司に報告してもいい。他部署の人に頼んでもいい。


だから、自分の仕事の範疇を認識しながらも、自分の業務とは関係ないと思わないでほしい。自分の仕事に線引きをしてほしくない。そういう人が増えてくれば、組織としてパフォーマンスも良くなり、会社は必ずいい方向に進む。

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今、足りないのは、そういう仕事の垣根を越えて物事を見る目、気持ちではないだろうか。皆んなで一丸となって何とかしよう、頑張って改善していこうという、気持ちがあれば会社は変わる。


残念ながら、会社から給料をもらって生活が成り立っているのに、無責任な発言を平気でしたり、自分には関係ない、トラブルを他人事としか考えられない人が存在する。


会社を良くしようと思わない人たちは、後輩にも悪影響を及ぼしているのは事実だ。会社は何もしてくれないと文句を言うのは簡単だあるが、それでも出来ることを見つけ出し、改善していくのがプロではないのか。会社を取り巻く環境は社会情勢とともに変わっていく。それに応じた仕事のやり方、進め方をしていくことを感じとって進めていく、そんな組織人になってほしい。

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以上、ご覧いただき、ありがとうこざいます。
ヨッチでした。